日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
オストロフスキー(Nikolay Alekseevich Ostrovskiy)
おすとろふすきー
Николай Алексеевич Островский/Nikolay Alekseevich Ostrovskiy
(1904―1936)
ロシアの小説家。労働者の家庭に生まれ、火夫や釜(かま)たきの仕事をしながら小学校を卒業、ソ連共産党の地下活動に参加する。1919年赤軍に入隊し、前線で重傷を負って除隊、失明とほとんど半身不随の肉体的試練と闘いながら自伝的長編小説『鋼鉄はいかに鍛えられたか』(第1部1932、第2部1934)を執筆、ソ連文学の模範的作品として高い評価を得る。この作品の成功により、35年にレーニン賞を受賞。続いて長編『嵐(あらし)に生まれいずる者たち』(1934~36)の執筆にかかったが、第1部を完成したのみで、尿毒症のため32歳で死去。
[安井侑子]
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