オイオキ原遺跡(読み)おいおきばるいせき

日本歴史地名大系 「オイオキ原遺跡」の解説

オイオキ原遺跡
おいおきばるいせき

[現在地名]平良市西原 福山

福山ふくやま集落から北側七〇〇―八〇〇メートル、標高七五―九四メートルの琉球石灰岩丘陵上にある。一四―一五世紀頃のグスク時代の集落遺跡。北側は急峻な崖状で海岸に延び、南側は段状で緩やかな傾斜面。東西にやや三角状に長く、中央部ではやや平坦な面をつくる。北は島尻しまじり集落・大神うがむ島、西は伊良部いらぶ島、東は高腰たかうすグスク辺りまで遠望できる。一九八七年(昭和六二年)に発掘調査。丘陵の縁辺に沿うように、あるいは岩と岩の隙間を埋めるかたちで野面の石積みが施され、内側では一メートル前後の石積みでも、外側では二―三メートルになる。台地上にみえる内部では段状になった境から石を積み、平坦な面ごとに区分けした不定形な囲みがみられ、とくに南側では上坦部・中坦部・下坦部と区分され、五〇―六〇センチ前後の石積みがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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