エヴェルジェティズム(英語表記)évergétisme

山川 世界史小辞典 改訂新版 「エヴェルジェティズム」の解説

エヴェルジェティズム
évergétisme

古代ギリシア,ローマ社会における富者,権力者による,都市など共同体に対する経済上の奉仕行為。大量の穀物や宗教祭典における演劇挙行・競技大会費用,戦艦とその艤装(ぎそう)資金などを無償で提供する行為。共同体における有力者に求められ,人気と尊敬源泉とされた。ギリシア語のエウエルゲシア(善行)からの造語。ローマにおいて「パンとサーカス」を提供する行為でもあった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android