エアバス[会社](読み)エアバス

百科事典マイペディア 「エアバス[会社]」の意味・わかりやすい解説

エアバス[会社]【エアバス】

ヨーロッパの代表的な航空機メーカー。1970年フランスとドイツによる企業連合として設立。のちスペインと英国も参加したが,2001年統合企業となり,EADS(仏独西の合弁企業。〈アエロスパシアル・マトラ社〉参照)と英国のBAEシステムズが80%と20%を出資本社はフランスのトゥールーズ。A300(300席クラス),A310(200席)などのいわゆる〈エアバス〉の開発をはじめ12機種を投入(世界で3000機以上が運航),近年は超大型機A380(総2階建て,最大840席)を投入しようとしており,これには日本の企業約10社も部品製造に参加。2008年売上げは390億米ドル。2001年エアバス・ジャパンが設立された。2005年12月中国と150機の購入契約を交わすとともに,同国に旅客機組立て工場の建設を検討していると発表,協力関係の強化を表明した。受注機数・納入機数とも米国ボーイング社とほぼ拮抗しており,世界の航空機市場を二分している。

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