ウォルフ-キシュナー還元(読み)ウォルフキシュナーカンゲン

化学辞典 第2版 の解説

ウォルフ-キシュナー還元
ウォルフキシュナーカンゲン
Wolff-Kishner reduction

アルデヒドあるいはケトンヒドラゾンをジまたはトリエチレングリコール溶媒として,強塩基の存在で150~200 ℃ に加熱してカルボニル基メチレン基に還元する反応.二重結合は変化せず収量もよい.水酸化カリウムのような塩基を用いるファンミンロン(Huang Minlon)の改良法がよく用いられる.

不安定ジイミドを中間体とする反応機構が推定されている.クレメンセン還元より反応条件が緩和である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報