出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
アメリカの数学者。サイバネティックスの創始者として知られている。早くから英才教育をうけ,9歳で高校進学,14歳でハーバード大学大学院に進み動物学を専攻したが,すぐに進路を誤ったことに気付きコーネル大学で哲学を学ぶ。奨学金でヨーロッパに留学,ケンブリッジ大学でB.ラッセルに師事し,彼の勧めによって数学に専念。1915年アメリカに帰り,19年マサチューセッツ工科大学数学科に職を得て,32年教授となり,以後ここに勤務した。応用数学者としていくつかの新分野を開拓した研究業績はきわめて高く評価されている。論文や著書は難解であるが独創性に富み,後継者によって発展し普及されたものが多い。調和解析や,時系列の予測理論など,彼の手によるところは多大で,同じく彼によるランダム現象の非線形問題の取扱いにまで発展している。同大学でのコンピューターの開発や神経生理学者との共同研究に参加するなかで,コンピューターと生物における神経系統が類似の構造を有することを認めて数学的理論であるサイバネティックスを創始した。48年刊行の《サイバネティックス》は,あら削りのままの記述が多いとはいえ,アイデアが豊富で示唆に富み,現在も変わらぬ名声を保っている。1935年と56年来日。64年ヨーロッパ旅行中にストックホルムで客死。
執筆者:飛田 武幸
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…1947年にアメリカの数学者N.ウィーナーによって提唱された一つの学問分野。厳密な定義はないが,一般には,生物と機械における通信,制御,情報処理の問題を統一的に取り扱う総合科学とされている。…
…雑音の理論は大きな理論分野を形成している。とくに第2次世界大戦中にN.ウィーナーは,レーダー信号の処理に従事している間に,雑音理論の重要性に気づき,定常雑音中の信号の予測とろ波の理論を確立した。ウィーナーの理論は,その後通信工学,制御工学などに大きな影響を与え,情報理論の発展に大きく寄与している。…
…生体系にせよ機械系にせよ,システムとして整合のとれた動作を行うためには,情報の活用が不可欠である。1947年N.ウィーナーはサイバネティックスという新しい学問を提唱し,通信と制御を中心に両者に共通の情報原理を考察した。これは従来の対象別個別の研究の枠を超えて,生体から機械まで情報を主体として統一的に捉える新しい情報科学の成立を宣言する哲学であった。…
… ブラウン運動の理論はさらに,確率過程の例題として,より美しい数学的形式にみがき上げられていく。ポーランドのM.vonスモルコフスキー,ドイツのフォッカーAdriaan Daniël FokkerおよびM.プランク,フランスのP.ランジュバンによって発展され,さらにのちにはN.ウィーナーにより確率過程の数学の一部門にもなっていく。フォッカー=プランクの方程式は微粒子の位置と速度の確率分布関数がみたすべき方程式であり,ランジュバン方程式は微粒子の運動方程式で,速度の減衰項や外力(重力)のほかに,ランダム・ノイズとしてのゆらぐ力を含んでいる。…
※「ウィーナー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新