イルエカシ遺跡(読み)いるえかしいせき

日本歴史地名大系 「イルエカシ遺跡」の解説

イルエカシ遺跡
いるえかしいせき

[現在地名]沙流郡平取町字二風谷

二風谷にぶたに遺跡の北東方、沙流さる川とその左岸に注ぐ看看かんかん川との合流部付近、標高六〇メートル前後の河岸段丘上に所在するアイヌ文化期の集落跡。周辺には沢を挟んだ沙流川本流寄りにポンカンカンチャシ跡、調査対象地の背後にシラッチセチャシ跡があり、当遺跡はそのシラッチセチャシ跡から延びる台地の先端部にある。沙流川総合開発事業に伴う国道切替工事によって発見され、昭和六二年(一九八七)に七〇〇平方メートル、同六三年に四〇七五平方メートルの調査が実施された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android