イリアン・ジャヤ(読み)いりあんじゃや

山川 世界史小辞典 改訂新版 「イリアン・ジャヤ」の解説

イリアン・ジャヤ
Irian Jaya

ニューギニア島の西半分,インドネシア領のこと。1949年末インドネシア連邦共和国が独立したとき西イリアンオランダ領にとどめられ,インドネシアの最大の外交課題となった。61年にはオランダとの武力紛争に発展し,62年施政権がいったん国連に移管され,63年インドネシアに再移管された。69年の住民投票により正式にインドネシア領とされた。73年イリアン・ジャヤと改称された。人種的・文化的に他のインドネシア地域よりも東隣のパプアニューギニアに近い。みずからを西パプアと称する合法,非合法の分離運動が行われている。豊富な天然資源とその乱開発のゆえに,また他のインドネシア地域からの移住民増加によって社会的・政治的な不安定が続いている。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イリアン・ジャヤ」の意味・わかりやすい解説

イリアン・ジャヤ
いりあんじゃや

西イリアン

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