旺文社世界史事典 三訂版 「イブン=ハルドゥーン」の解説
イブン=ハルドゥーン
Ibn Khaldūn
イスラーム世界最高の歴史哲学者
チュニス生まれのアラビア人で,グラナダのナスル朝ほか諸王朝に仕えた。1401年当時仕えていたエジプトのマムルーク朝の軍に従ってティムール軍と戦い,ダマスクスで捕虜となった。ティムールにその学識を称賛されて釈放され,カイロで余生を送り,遊牧民と定住民の交替の中に歴史の発展法則をとらえた『実例の書』を著した。特にその序説が『世界史序説』として有名。
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