アンピン(安平)(読み)アンピン(英語表記)Anping

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンピン(安平)」の意味・わかりやすい解説

アンピン(安平)
アンピン
Anping

タイワン(台湾)南西部,タイナン(台南)市市街地西方にある集落タイワン(台湾)海峡から市街へ通じる小運河に臨む。天啓4 (1624) 年オランダ人がゼーランディア城を築いて,現在の市街地にあたるプロビデンシアの港とした。以後,タイワンの最重要港となり,鄭成功の時代に安平鎮と名づけられた。土砂堆積によって外航船停泊が困難となり,同治2 (1863) 年カオシュン(高雄)市の開港以後は漁業を主とするようになった。付近に塩田養魚場がある。ゼーランディア城趾は安平古堡と呼ばれ,観光名所となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

線状降水帯

線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...

線状降水帯の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android