山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
アンセルム(カンタベリの)
Anselm of Canterbury
1033~1109
ベネディクト修道会のスコラ哲学者。イタリアに生まれ,フランスで学び,1093年イギリスのカンタベリ大司教となる。実在論により唯名論に反論し,「理解するためにわれ信ず」という命題を立てた。古代以来の諸説を集めた『命題集』によって「スコラの父」と呼ばれる。イングランド王ウィリアム2世,ヘンリ1世の王権に対抗して叙任権を争い,追放されたが教権を守った。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報