アルタクセルクセス(2世)(読み)あるたくせるくせす(英語表記)Artaxerxes Ⅱ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アルタクセルクセス(2世)
あるたくせるくせす
Artaxerxes Ⅱ
(?―前359/358)

アケメネス朝ペルシアの王(在位前404~前359/358)。アルタクセルクセス1世の孫。即位以来、王位をめぐる闘争と反乱に悩まされたが、紀元前401年弟キロスを破って王位紛争を解決した。エジプトが離反し独立を宣言したが、鎮定できなかった。ギリシアに対しては賄賂(わいろ)によって都市国家間の離反を謀り、小アジアやキプロスの支配を回復することができた。しかし、ユーフラテス川の西方の全地域が、次々と反乱、諸州は独立を宣言して、帝国に対抗した。王はこれらの鎮圧に苦労したが、反乱諸州の内紛によって、小康を取り戻すことができた。

[奥西峻介]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

旺文社世界史事典 三訂版 の解説

アルタクセルクセス(2世)
ArtaxerxesⅡ

前436ごろ〜前358
アケメネス朝の王(在位前404〜前358)
ダレイオス2世の子。スパルタアンタルキダスの和約(大王の和約)を結び,小アジアのギリシア都市を領有した。

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