アラキドン酸カスケード(読み)アラキドンサンカスケード

化学辞典 第2版 「アラキドン酸カスケード」の解説

アラキドン酸カスケード
アラキドンサンカスケード
arachidonate cascade

外界などからの刺激によって細胞内のホスホリパーゼ A2活性化されると,細胞膜を構成するリン脂質sn-2位からアラキドン酸(20:4)が切り出される.これが出発物質となって,プロスタグランジンロイコトリエンなどの生理活性脂質が生合成される一連の酵素反応経路.プロスタグランジンに至る経路の入り口にはシクロオキシゲナーゼが,ロイコトリエン経路にはリポオキシゲナーゼが関与する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「アラキドン酸カスケード」の解説

アラキドン酸カスケード

 イコサポリエン酸(アラキドン酸など)から,プロスタグランジン,トロンボキサン,ロイコトリエン,リポキシンなどの生理活性物質を合成する経路の総称

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報