アポロニオス[ロドス](英語表記)Apollōnios Rhodios

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アポロニオス[ロドス]」の意味・わかりやすい解説

アポロニオス[ロドス]
Apollōnios Rhodios

[生]前295頃.アレクサンドリア
[没]前215頃.ロドス
ギリシアの叙事詩人。ホメロス以来の大英雄叙事詩『アルゴナウティカ』 Argonautika (4巻) の著者。カリマコスとの間に文学上の大論争を展開し,カリマコスの主張する短い詩に反対して長大な詩を作ったと伝えられる。文献学者としても活躍し,アレクサンドリア図書館長をつとめた。彼の詩は挿話や縁起物語や地誌的記述に満ち,ホメロスはじめ先人たちの語句を巧みに応用し,自然描写と心理描写を行い,恋愛を叙事詩の世界に導入してウェルギリウスの『アエネイス』になにがしかの影響を与えた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android