アブドゥルハック・ハーミト(英語表記)Abdül-Hak Hâmit Tarhan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アブドゥルハック・ハーミト
Abdül-Hak Hâmit Tarhan

[生]1852.1.2. イスタンブール
[没]1937.4.12. イスタンブール
トルコの詩人,文学者,外交官。テヘラン大使の息子として生れ,イスタンブール,パリ,テヘランで教育を受け,大蔵省に勤務。のち外務省に入り,1等書記官としてロンドンに在任中,反専制的な作品を発表して免職され,作品の発表も禁止されたが,秘密裏に作家活動を続けた。 1908年の青年トルコ革命後はブリュッセル駐在領事,上院議員,27年以後は下院議員をつとめた。作家としては 19世紀ロマン派に属し,ナムク・ケマルとともに自由主義を鼓吹し,民族愛精神に基づく作品を発表。また抒情的で瞑想的な詩を書き,トルコ文学史上に大きな足跡を残した。詩集『墓』 Makber (1885) ,『平原』 Sahra (89) 。

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