アフタヌーン・ドレス(読み)あふたぬーんどれす(英語表記)afternoon dress

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アフタヌーン・ドレス」の意味・わかりやすい解説

アフタヌーン・ドレス
あふたぬーんどれす
afternoon dress

昼間の社交用や外出用のドレスのこと。カクテル・ドレスやイブニング・ドレスほど豪華ではないが、上品で改まった感じのするドレッシーなもの。胸元をあまり深くくらず、袖(そで)は長め、スカートはギャザーフレアの入った比較的長めの丈で、生地は極端に薄いものや光沢(こうたく)の強すぎるものはあまり用いられない。かつては絹が主流であったが、最近では扱いやすいポリエステルなどの化繊地も用いられる。無地あるいはそれに近い縞(しま)や水玉などが一般的。帽子手袋パンプスなどが併用される。アフタヌーン・ドレスと同じ目的で用いられるものに、アフタヌーン・スーツ、アフタヌーン・ブラウスなどがある。欧米では、時間、目的、場所に適した服装が要求され、服のデザインや材質、バッグや靴、装身具に至るまで一定のルールがあったが、最近では生活の多様化などによって、そのルールも以前ほど厳しくはなくなってきた。このために、カクテル・ドレス、イブニング・ドレス、ディナー・ドレスなどの代用とされることもある。

[田村芳子]

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