アフィニティーラベリング

化学辞典 第2版 の解説

アフィニティーラベリング
アフィニティーラベリング
affinity labeling

酵素基質特異性を利用した酵素タンパク質の化学的修飾法の一種.たとえば,キモトリプシンの基質類似物質TPCK((S)-N-(1-benzyl-3-chloro-2-oxopropyl)-p-toluenesulfonamide)は,キモトリプシン分子中の活性中心であるヒスチジン残基(活性ヒスチジン)を特異的にアルキル化し,トリプシンの基質類似物質TLCK((S)-N-[1-(4-aminobutyl)-3-chloro-2-oxopropyl]-p-toluenesulfonamide)は,トリプシン分子中の活性中心のヒスチジン残基をアルキル化して酵素を失活させるが,この方法により酵素の活性発現に関与するアミノ酸残基が決定される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android