アカーリー・ダル(読み)アカーリーダル

百科事典マイペディア 「アカーリー・ダル」の意味・わかりやすい解説

アカーリー・ダル

インド地方政党。名は〈不滅の党〉の意。1921年,シク教寺院の改革スローガンに結成された。インド独立(1947年)後,パンジャーブ語(シク教徒の母語)州創設運動を主導,1966年にはパンジャーブ州を誕生させた。この頃から州自治権拡大運動を開始したことが,後のパンジャーブ問題を招来した。1970年代末からシク教過激派カールサーが台頭してシク教徒独立国〈カーリスターン〉の設立を求める闘争を開始したため,これをめぐって党内は穏健派急進派に分裂し,今日に至っている。
→関連項目パンジャーブ

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世界大百科事典(旧版)内のアカーリー・ダルの言及

【パンジャーブ】より

…しかしシク教徒はその帰属によってヒンドゥー教徒と同一視されることを拒否し,自らのアイデンティティの保持を主張する。その主張はパンジャーブ州のシク教徒を基盤とするアカーリー・ダルAkālī Dal(〈不滅党〉の意)によって代弁され,インド独立後の旧パンジャーブ州の再編も同党の主張によるものでもあった。しかし富裕なパンジャーブ州への貧しいビハール州などからのヒンドゥー教徒の流入により,現パンジャーブ州人口に対するシク教徒の比率は低下し,過半数をわずかに上回るにすぎない。…

※「アカーリー・ダル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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