へき(劈)開(読み)へきかい

百科事典マイペディア 「へき(劈)開」の意味・わかりやすい解説

へき(劈)開【へきかい】

鉱物結晶をたたいたとき一定方向の面に沿ってだけ割れること。このような性質をへき開性,その面をへき開面という。鉱物結晶を構成する原子結合力が方向により異なるために生ずる。ケイ酸塩鉱物ではケイ素酸素四面体どうしの結合は強く,この方向にはへき開は生じない。へき開の起こりやすい程度を,その最も著しいものから完全,良好,明瞭,不明瞭などと区分するが,これは特にはっきりした基準によるものではない。岩石の場合は,変形作用によって二次的に生じた細密な面状構造をいう。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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