結合
(1) 硬化(induration)と同義.粘土質堆積物が上に積まれた圧力によって水が押し出されて固化することで,分子間力によって粘土粒子が結合する[Tyrrell : 1929].(2) 堆積物の固化作用で,加圧された溶液および溶液で運ばれた珪酸が粒間の間隙に沈澱し,堆積岩粒子の表面に同じ方位で二次成長するオーバーグロース(overgrowth)が行われることがある[Carozzi : 1960].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
けつ‐ごう ‥ガフ【結合】
〘名〙
① 二つ、または二つ以上のものが結び合わさって一つになること。また、結び合わせて一つにすること。
※
舎密開宗(1837‐47)外「石灰水は殊に
炭酸を験するに用ふ〈略〉炭酸有る者は其游離と結合に抅らず必ず

を生ず」
②
数学で、二つのものから一つのものを作り出す操作である
加法、
乗法などの
演算のことをいう。
むすび‐あわ・す ‥あはす【結合】
※
虞美人草(1907)〈
夏目漱石〉四「細い縁
(えにし)に、絶える程につながるる今と昔を、面
(ま)のあたりに結
(ムス)び合
(ア)はす香
(にほひ)である」
ゆい‐あわ・す ゆひあはす【結合】
〘他サ下二〙 結んで一つにする。くくり合わせる。
※源氏(1001‐14頃)幻「かの須磨の頃ほひ、所々よりたてまつれ給けるもある中に、かの
御手なるは、ことにゆひあはせてぞありける」
むすび‐あわ・せる ‥あはせる【結合】
〘他サ下一〙 むすびあは・す 〘他サ下二〙 ある物と他の物、ある事と他の事を
互いに結びつくようにする。むすびあわす。
※観智院本三宝絵(984)上「猶二人を結ひ合せて授け給め」
むすび‐あ・う ‥あふ【結合】
〘他ワ五(ハ四)〙 (「むすびやう」とも) 互いを結びつける。また、互いに結びつく。
※忠通集(1164頃)「夜をさむみ岩まの氷むすひあひていくへともなき
衣川かな」
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結合
けつごう
coupling
2個以上の粒子に相互作用をもたせて,1つの粒子をつくること。また,その場合の相互作用をさすことも多い。何個かの原子が分子をつくる化学結合はこの例である。
結合
けつごう
combination
数学で,ある演算 A ・ B に対して,(A・B)・C=A・(B・C) が成り立つとき,これを結合法則という。
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デジタル大辞泉
「結合」の意味・読み・例文・類語
けつ‐ごう〔‐ガフ〕【結合】
[名](スル)二つ以上のものが結びついて一つになること。また、結び合わせて一つにすること。「原子が結合して分子になる」
[類語]複合・融合・合成・接合・ハイブリッド
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普及版 字通
「結合」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典内の結合の言及
【リスク・マネジメント】より
…また,問題・対象別には,カントリー・リスク,ビジネス・リスク,倒産リスク,貸倒れリスク,為替リスク,マリン・リスクなどの種類がある。 リスク対策の方法としては,分散(製品の多角化,多数証券への分散投資など),分担(合弁事業によるリスクの分割など),保険,リダンダンシーredundancy(故障時のための同一コンピューターの重複保有など),転嫁(為替の予約など)などが存在しているが,リスク回避の原理は,結合consolidationと特化specializationとに大別される。前者は,統計上の〈大数の法則〉にもとづき,多数のものを組み合わせて非組織的リスクを消去しようとするものである。…
※「結合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報