デジタル大辞泉
「ぶかぶか」の意味・読み・例文・類語
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ぶか‐ぶか
[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 人などの肥満したさまを表わす語。ぶくぶく。
※評判記・満散利久佐(1656)
八千代「ぶかぶかと、血ぶかき女房也」
② 物が水に浮き沈みするさまを表わす語。
※
酒宴(1955)〈
吉田健一〉「四十石さんだって、酒に溺れてぶかぶか浮くことがある訳である」
③
履き物や着る物のサイズが大き過ぎるさまを表わす語。
※旧聞日本橋(1935)〈
長谷川時雨〉流れた唾き「腰にはユラユラブカブカする、今なら
襁褓(おしめ)干しにつかふやうな
格好のものを入れて洋服を着てゐた時代である」
[2] 〘形動〙
① 靴やズボンなどのサイズが大き過ぎるさま。
※大阪の宿(1925‐26)〈
水上滝太郎〉三「ぶかぶかの靴」
※或る日の水間部隊長(1941)〈
上田広〉二「駅まではひどい埃であった。靴も没するほどぶかぶかな道である」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報