はと座(読み)はとざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「はと座」の意味・わかりやすい解説

はと座
はとざ / 鳩座

冬の宵の南天低く見える星座オリオン座のすぐ南にあるうさぎ座の、さらに南に接する。17世紀ごろ刊行された星図のいくつかに登場するのが初めとされるが、星座の原形はすでにギリシア時代からあったらしいと指摘されている。現在は単にはと座とよばれているが、古くは「ノアのはと座」と名づけられていた。東隣にあるアルゴ座の船を『旧約聖書』の「創世記」に出てくるノアの箱舟とみて、その舟から飛び立つハトの姿としたからである。

[藤井 旭]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「はと座」の意味・わかりやすい解説

はと座
はとざ
Columba

鳩座2月の宵に南中する南天の星座。概略位置は赤経5時 40分,赤緯-34°。ノアの箱船の鳩がオリーブの枝をくわえた形をしている。

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