のら(読み)ノラ

デジタル大辞泉 「のら」の意味・読み・例文・類語

のら

仕事もしないで遊び暮らすこと。また、その人。怠け者放蕩ほうとう者。どら。
些異ちとかわって居た偏屈者、それが此頃のような―になって仕舞うたは」〈露伴・椀久物語〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「のら」の意味・読み・例文・類語

のら

〘名〙
① なまけること。また、その人。怠惰。怠慢。のらくら。
仮名草子仁勢物語(1639‐40頃)下「むたひげにて人ののらとおもふにやあらん」
② 遊びに身をもちくずすこと。また、その人。放蕩。遊蕩極道
浄瑠璃・曾我虎が磨(1711頃)下「此世にては無比ののらを尽くし」
③ ならずもの。無頼漢
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第一八「空の光りや野等か目の玉〈西尋〉 昼寝して人乞替り草の原〈西晶〉」

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