にくさび

精選版 日本国語大辞典 「にくさび」の意味・読み・例文・類語

に‐くさび【荷・荷轄】

〘名〙 和船の上棚上部に船首から船尾にかけて覆うしとみ。筵、つぐ縄、しゅろ縄などで作り、しご(細い縁材)でとめる。波よけと上棚上部の保護目的として上代から使われ、江戸時代には大型荷船を除き軍船漁船などに使われた。にくさみ。
※歌仙本小町集(9C後か)「漕ぎきぬや蜑の風間も待ずしてにくさひかける蜑の釣舟

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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