てこつる

精選版 日本国語大辞典 「てこつる」の意味・読み・例文・類語

てこ‐つ・る

〘他ラ四〙 いかさま博打(ばくち)金銭をだましとる。また、一説女郎買いをする意とも。
浄瑠璃・傾城阿波の鳴門(1768)八「てこつる金が有なら、借(かし)た金戻して行といふに」
[補注]江戸時代遊里で使われた語。「てこ」には博打あるいは博打うちの意があり、「つる」には誘い出す、気をもたせるの意もあるところから、これらの合成語と考えられる。

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