せぶる(読み)セブル

デジタル大辞泉 「せぶる」の意味・読み・例文・類語

せぶ・る

[動ラ五(四)]《「せる」の「ふせ」を逆さ読みにした語》寝る。眠る。
「―・っていたとこを強く踏まれたげえ」〈魯文西洋道中膝栗毛

せぶ・る

[動ラ四]せびる」に同じ。
ひま取ってもどれと―・られしを」〈浄・椀久末松山

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「せぶる」の意味・読み・例文・類語

せぶ・る

〘自ラ四〙 (「臥(ふ)せる」の「ふ」「せ」を逆にして連濁にしたもの) 寝る。眠る。休む。横になる。
浮世草子・当世芝居気質(1777)一「せぶらんかせぶらんかと云つつ枕するからは寝る事とさとり」
※いやな感じ(1960‐63)〈高見順〉四「どこでもいいからこんこんとセブリ(眠り)たかったのだ」

せぶ・る

〘他ラ四〙 =せびる
※浮世草子・男色十寸鏡(1687)上「遊女のやうに紋日(もんひ)をさだめて大臣をせぶる也」
※洒落本・素見数子(1802)「『たびたびのことでおきのどくざんすが』〈略〉『おればかりせぶらずとちといろ男にもいへばいい』」

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