デジタル大辞泉
「しみたれ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
しみ‐たれ
〘名〙 (形動)
※大坂繁花風土記(1814)今世はやる詞遣ひ「しみたれ、或はじぼつく」
※
洒落本・滑稽吉原談語(1802)一「今ははやおは打からして、しみたれの風俗」
[語誌](1)「染む」と「垂る」の
複合動詞「しみたる(しみたれる)」の名詞形。「
日葡辞書」には「Ximitareta
(シミタレタ) モノ〈訳〉例えば人に好かれようと、あるいは何か物を得ようと、やさしくしたり、ちやほやして、その心をとらえようとする者」とあり、そのような態度への評価として、けちくさい、
みすぼらしいなどの意が生じるようになったものと考えられる。
(2)「しみたれ」の形は主に
上方で用いられ、江戸では多く「しみったれ」と促音化する。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報