さるに

精選版 日本国語大辞典 「さるに」の意味・読み・例文・類語

さる‐に

接続
先行事柄を受けて、後続の事柄が起こることを示す。すると。そうこうするうちに。さるほどに。
伊勢物語(10C前)八四「子は京に宮づかへしければ、まうづとしけれど、しばしばえまうでず。〈略〉さるに、十二月ばかりに、とみのこととて御ふみあり」
② 先行の事柄に対し、後続の事柄が反対対立の関係にあることを示す。ところが。しかし。
※読本・雨月物語(1776)仏法僧「此山は大徳の啓(ひら)き給ふて、土石草木も霊なきはあらずと聞く。さるに玉川の流には毒あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android