さりとて

精選版 日本国語大辞典 「さりとて」の意味・読み・例文・類語

さり‐とて

接続先行事柄に対し、後続の事柄が反対対立関係にあることを示す。そうかといって。それにしても。
※竹取(9C末‐10C初)「さらにたち帰るべくもおぼされざりけれど、さりとて夜を明し給べきにあらねば」
※宇治拾遺(1221頃)二「希有の人かなと思ひて、十余町ばかり具して行く。さりとてあらんやはと思ひて、刀をぬきて走りかかりたるときに」
[補注]口語では文語的な表現として用いられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android