こうこう(かうかう)

普及版 字通 「こうこう(かうかう)」の読み・字形・画数・意味

】こうこう(かうかう)

堅い石をうつ音。余裕のないさまにたとえる。〔論語、憲問〕子(し)、磬(けい)(石の楽器)を衞につ。(き)(もっこ)を(にな)ひて孔氏の門を(よぎ)るり。曰く、心る哉(かな)、磬をつやと。にして曰く、鄙なる哉、乎たり。己を知る(な)くば、斯(すなは)ち已(や)まんのみと。

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】こうこう(かうかう)

きびしくものいう。清・方〔大理高公墓碣〕二親皆篤老、當(まさ)に洽すべきに、居常然、事にへば仍(な)ほたり。之れを用(もつ)て、富貴なりと雖も恆(つね)に蹙蹙(しゆくしゆく)(おそれ謹むさま)たり。

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】こうこう(かうかう)

広やかで明るいさま。〔孟子、尽心上〕の民は如(くわんぐじよ)(よろこびたのしむ)たり。王の民は、如たり。~民、日に善にりて、而も之れを爲(せ)しむるを知らず。

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】こうこう(かうかう)

遠大でみちわたる。〔法言、問神〕夏(ぐか)の書は渾渾爾(こんこんじ)たり。の書は爾たり。の書は爾(がくがくじ)(議論がきびしいさま)たり。

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】こうこう(かうかう)

いたずらに志のみ大きく、大げさにものいう。〔孟子、尽心下〕何を以てか之れを狂と謂ふや。曰く、其の志然として曰く、古の人、古の人と。其の行ひを夷考するに、焉(こ)れを掩(おほ)はざる(言行が一致しない)なり。

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】こうこう(かうかう)

うらみ怒るさま。〔孟子、公孫丑下〕其の君を諫めて受けられざれば、則ち怒り、然として其の面に見(あら)はる。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報