がわがわ

精選版 日本国語大辞典 「がわがわ」の意味・読み・例文・類語

がわ‐がわ がはがは

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① こわばった布、紙などが動いたり触れ当たったりする音を表わす語。
狭衣物語(1069‐77頃か)一「几帳ども、今ぞ奥より取り出つつ、がはがは、そよそよと裾ども取り広げ」
② やさしさやうるおいがないさまを表わす語。
※仁説問答師説(1688‐1710)宝永三年講「理屈づめで、がわがわとした気象になるぞ」
③ 水が一度に流れ出る音や、水に飛びこむ音などを表わす語。
太平記(14C後)三三「二人の水手同じ様に河にかはかはと飛入て」
④ 目立つほど急に変化するさまを表わす語。
四河入海(17C前)八「日月も、速に移て、がはがはと、年老ぞ」
[2] 〘形動〙 布などのこわばっているさま。
※禰宜様宮田(1917)〈宮本百合子〉三「笠を被り、泥まびれでがわがわになったもん平をはいた彼女が」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報