あじさわう

精選版 日本国語大辞典 「あじさわう」の意味・読み・例文・類語

あじさわう あぢさはふ

語義、かかりかた、ともに未詳
① 「目」にかかる。
万葉(8C後)二・一九六「御食(みけ)向かふ きのへの宮を 常宮(とこみや)と 定め給ひて 味沢相(あぢさはふ) 目言(めこと)も絶えぬ」
② 「夜昼知らず」にかかる。
※万葉(8C後)九・一八〇四「春鳥の ねのみ泣きつつ 味沢相(あじさはふ) 夜昼知らず かぎろひの 心燃えつつ 歎く別れを」

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デジタル大辞泉 「あじさわう」の意味・読み・例文・類語

あじさわう〔あぢさはふ〕

[枕]「目」「夜昼」にかかる。
「―目のともしかる君」〈・二五五五〉
「―夜昼知らず」〈・一八〇四〉
[補説]一説に、「あじ」は水鳥あじ、「さわう」はさえぎる意とし、水鳥をさえぎる網の目の意から「目」にかかり、また網は昼夜を分かたず張るので「夜昼」にかかるともいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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