TSUTAYA GALAPAGOS(読み)つたやがらぱごす(英語表記)TSUTAYA GALAPAGOS

知恵蔵 の解説

TSUTAYA GALAPAGOS

ビデオレンタルなどを行う「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と、電子書籍端末「GALAPAGOS」を販売しているシャープが2010年12月にオープンしたインターネット上の電子ブックストア。もしくはこのストアを運営する両社による合弁会社名称を指す。同ストアでは、新聞、雑誌、コミック小説などの幅広い電子ブックコンテンツを配信する。
コンテンツは、ライフスタイルやニーズごとに「特集」や「スクエア」等といったテーマから選択できる。「特集」には同ストアが企画提供するスペシャルコンテンツが用意されており、「スクエア」は、キャリアアップや自己啓発をテーマにしたビジネス書籍中心の「丸の内」、ファッション、美容に関する実用書を中心にした「白金」、歴史、ミステリーなどの文芸小説を中心にした 「神田」の3つに分類される。11年春以降には、映像配信サービスも予定している。
各種コンテンツは、シャープの電子書籍端末GALAPAGOSから利用できる他、専用アプリケーション「GALAPAGOS Station」をダウンロードすることで、書籍のみパソコンからの利用が可能となっている。
GALAPAGOSは、10.8インチ(1366×800ピクセル)と5.5インチ(1024×600ピクセル)の2種類。無線LAN(IEEE802.11b/g)に対応し、ウエブサイトの閲覧も可能な他、32GBまでのmicroSDSDHCカードが利用できる。
同時期に、ソニーが同社の電子書籍端末「Reader」を利用する電子ブックストア「Reader Store」をオープンした。Readerは電子ペーパーを用いており、バッテリー駆動時間が長い反面、グレースケールのため、読書に特化した製品と言える。一方、GALAPAGOSは書籍以外にもファッション雑誌などをフルカラーで楽しめる点が特徴的であり、さらに定期購読サービスを利用すれば、新聞なら毎朝、雑誌なら発売日に自動でダウンロードできるのが利点となっている。

(横田一輝 ICTディレクター / 2011年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報