J.H. ヴァン・ビレック(英語表記)John Hasbrouck Van Vleck

20世紀西洋人名事典 の解説

J.H. ヴァン・ビレック
John Hasbrouck Van Vleck


1899.3.13 - 1980.10.27
米国の物理学者
元・ハーバード大学教授,元・ハーバード大学名誉教授。
コネチイカット州ミドルタウン生まれ。
ハーバード大学(博士号取得)に学ぶ。
数学教授の息子として生まれる。1930年代初め、アメリカに量子力学が到来するや、その磁性への関わり合いを研究し量子力学(波動力学)を用いた一つの理論考案。また常磁性物質における温度によらない磁化率(バン・ビレック常磁性)の考えを導入。さらに局在磁気モーメントに電子相関が重要な関係を持っていることを明らかにした。なかでも配位子場理論の定式化は最も重要な研究である。磁性に重要な貢献をし、現代の磁性理論の父の一人である。’77年アンダーソン、モットと共にノーベル物理学賞を受賞。また第二次大戦中にはマイクロ波共鳴吸収の理論の研究もしていた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android