DisplayPort(読み)でぃすぷれーぽーと(英語表記)DisplayPort

知恵蔵 「DisplayPort」の解説

DisplayPort

ディスプレー関連の標準化などを手掛けるVESAによって策定された、パソコン用のディスプレー接続規格。現在主流であるDVIを置き換えることを目的としたもので、よりコネクターが小さく、ケーブルが細く、それでいてより高い解像度の表示が実現できるのが特長。また、「ディスプレーの数珠つなぎ」に対応しており、マルチディスプレーを実現しやすい。
著作権保護規格HDCPに対応しており、日本国内のデジタル放送やブルーレイディスクの映像などの、伝送時に著作権保護が必須とされている映像を表示するディスプレーにも利用できる。外部接続だけでなく、ノートパソコンなどで、ディスプレーを「本体内部」で接続する技術としても、利用される予定がある。
よく似た特性をもち、AV用の規格としてHDMIがある。変換コネクターを利用することで相互に接続が可能だが、同じものではない。表示可能な解像度は、DisplayPortの方が高い。
HDMIの人気に押されていること、採用ディスプレーがまだ少ないことから、採用パソコンおよびビデオカードは少ない。ただしアップル社は、2008年9月発売の製品より、自社の製品で広くDisplayPortを採用する方針を明確にしている。

(西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

カメラマン写真用語辞典 「DisplayPort」の解説

DisplayPort

パソコンや音響・映像機器などをモニターに接続する次世代デジタルAVインターフェース。パソコン向けグラフィックス機器メーカーで構成され、各種規格の標準化も策定している VESA (Video Electronics Standards Association ) が提唱した。1本のケーブルで映像とともに音声も伝送できる。D-Sub 15ピンやDVI 端子より小型になっている。

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