大学事典 「CUN/CRUI」の解説
CUN/CRUI[伊]
シーユーエヌ/シーアールユーアイ
イタリアの国立大学審議会(イタリア)(CUN,通称クン)は,1997年の設置。当時は高等教育と初中等教育は別の省によって管轄されていたが,1999年以降に「教育・大学・科学研究省」に一元化され,現在まで同省の諮問機関である。イタリアの大学の代表から選出された委員によって構成され,国立大学の設置地域の調整,大学の正規財源の配分のための活用化基準づくり,カリキュラムの一般的基準の提示,大学の教育規定の定義と調整など,大学政策全般について諮問している。CUNと並んで,イタリアの大学行政に大きな影響力を持つのが,全国大学学長会議(イタリア)(CRUI,通称クルイ(イタリア))である。国立大学のみならず私立大学の学長によっても構成される独立した組織で,大学制度上の問題の考究と政府当局や議会へのその提言,大学教育の状況や大学発展の見通しに関する意見の表明,外国の高等教育組織との関係を通じて大学の主導性を推進することなどを目的としている。
著者: 児玉善仁
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報