38度線(読み)さんじゅうはちどせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「38度線」の意味・わかりやすい解説

38度線
さんじゅうはちどせん

朝鮮半島の中央を横断する北緯 38度線のこと。太平洋戦争終結とともに,この線の北側にソ連軍が,南側にアメリカ軍がそれぞれ進駐し,日本軍の降伏を受理した。 38度線による朝鮮の分割占領は,1945年8月 10日夜から 11日にかけてアメリカ政府で検討され,連合軍司令官一般命令第1号の一部として統合参謀本部を経て大統領の承認を得たものである。この境界線の設定が単なる軍事上の便宜措置であったかどうかについては議論余地があるが,当初は信託統治実施までの暫定的分割線にすぎなかった。その後,東西冷戦のアジアへの拡大とともに,この線は事実上の国境となり,48年夏には大韓民国朝鮮民主主義人民共和国が,それぞれ南側と北側に樹立された。現在の境界線は 53年7月 27日の朝鮮休戦協定によるものであり,38度線とは若干異なる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「38度線」の解説

38度線(さんじゅうはちどせん)

北緯38度線

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「38度線」の解説

38度線
さんじゅうはちどせん

朝鮮戦争

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android