龗・蛇龗(読み)おかみ

精選版 日本国語大辞典 「龗・蛇龗」の意味・読み・例文・類語

おかみ【龗・蛇龗】

〘名〙 (「おがみ」とも) 山中や水中にすんでいて、水、雨、雪などをつかさどると信じられている神。龍蛇の神。龍神水神。龗の神。
書紀(720)神代上「号(なづ)けて闇龗(くらオカミ)と曰(まを)す〈龗、此をば於箇美(オカミ)と云ふ〉」
万葉(8C後)二・一〇四「わが岡の於可美(オカミ)に言ひて降らしめし雪の摧(くだ)けし彼処(そこ)に散りけむ」
[補注]「おかみ」のミは甲類で、「やまつみ」「わたつみ」のミと同じであり、この「み」は、霊力あるもの、神霊の意か。「神」のミが乙類であるのとは異なる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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