黒野田村(読み)くろのたむら

日本歴史地名大系 「黒野田村」の解説

黒野田村
くろのたむら

[現在地名]大月市笹子町黒野田ささごまちくろのた

吉久保よしくぼ村の西、笹子峠の東麓にあり、桂川の支流笹子川が刻む渓谷の最奥部に位置する。「甲斐国志」には黒垈とも記すとあり、古くは「くろぬた」ともいった。また古くは吉久保村・白野しらの本村一村であったが、寛文九年(一六六九)検地に際して三村に分村したという。文禄―慶長期(一五九二―一六一五)のものと推定される四郡高〆控によると高二九八石余。この高は前述二ヵ村の高も含んでいたと思われる。寛文九年の郡内領高辻帳では高一一二石余。文化(一八〇四―一八)初年には家数九三・人数四四一、馬三一(甲斐国志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android