黒土庄(読み)くろつちのしよう

日本歴史地名大系 「黒土庄」の解説

黒土庄
くろつちのしよう

中世上毛こうげ郡に成立した宇佐宮弥勒寺領の庄園。現大字久路土くろつちを中心とする一帯に比定される。鎌倉時代初期とみられる弥勒寺喜多院所領注進状(石清水文書/大日本古文書四―二)に豊前国「黒土庄」がみえ、庄田三〇町・名田四〇町から構成される。「吾妻鏡」建暦三年(一二一三)五月一〇日条によると、日光山別当但馬法眼弁覚が勲功の賞として「鎮西土黒庄」を拝領しているが、これは当庄か。承久二年(一二二〇)一二月、弥勒寺領の当庄が綾姫に譲られている(「検校祐清譲状」石清水文書/鎌倉遺文四)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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