黒又川(読み)くろまたがわ

日本歴史地名大系 「黒又川」の解説

黒又川
くろまたがわ

銀山平ぎんざんだいらとの分水嶺をなす日向倉ひなたぐら(一四三〇・七メートル)赤崩あかくずれ(一一六四・八メートル)稜線に源を発し、村域を縦貫するように北流し、柿の木かきのき穴沢あなざわの間で破間あぶるま川に合流。近世には川の両岸の沢を含めて一帯を黒又山と呼称しており、猪狩・鱒漁のほか舟材などを求める山林であった。承応二年(一六五三)の高田藩郡奉行の大門与兵衛の覚(目黒家文書)によると、上田うえだ銀山への入山を禁じるルートとして「広瀬ハ黒俣入ノ檜ノ木沢、三俣ハ川之双方、是ヨリ銀山筋ヘ参間敷候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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