鶴野町(読み)つるのまち

日本歴史地名大系 「鶴野町」の解説

鶴野町
つるのまち

[現在地名]厳原町下原しもばる

下原村の東に位置する同村枝郷で、床屋とこや(床谷・床野)と通称する。慶安三年(一六五〇)銀山が開かれ、寛文―延宝年間(一六六一―八一)盛期を迎えたという(津島紀略)。盛時に鶴野町と称されたが、対馬藩郡奉行の支配から離れて特別区をなし、銀山奉行の管轄下となったため、元禄一六(一七〇三)の対州郷村帳などでは記載がない。しかし元禄一三年の対馬国郡絵図に「銀山鶴野町」とある。陶山訥庵の口上覚(宗家文庫文書)にみえる人口統計でも府中・郷村・銀山を区分、最も多い延宝五年が一千三四九人、元禄元年一千二一九人、同一二年六六二人、宝永七年(一七一〇)六四二人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android