鶴成金山跡(読み)つるなりきんざんあと

日本歴史地名大系 「鶴成金山跡」の解説

鶴成金山跡
つるなりきんざんあと

[現在地名]山香町内河野

江戸時代初期に開発された日出藩直営の金山で、鶴成村にあったためこの名がある。寛永三年(一六二六)に中国人雲斎が来て銀山を見立てたのが最初で、同六年鶴成村岩屋いわや百姓又左衛門(のち伊藤姓を名乗る)砂金発見したのが契機となり、日出藩主初代木下延俊は又左衛門を金山頭に任じて開発させ、同年一〇月に開鉱した(伊藤家文書)。金山町は下後河内しもうしろごうち階廻の善満かいめぐりのぜんまん寺前から立石たていし川の岸辺末の松すえのまつまでの間に形成された。その規模などは伊藤家文書に「金山町、善満寺の前より末ノ松迄、町四筋、縦三町程、横町三筋壱町ずつ程、(中略)惣カコヒ広サ縦三町余、横弐町程」、「図跡考」に「町積り通町四筋、長二町宛、横町二筋、長百間余」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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