鵜殿岩屋(読み)うどのいわや

日本歴史地名大系 「鵜殿岩屋」の解説

鵜殿岩屋
うどのいわや

[現在地名]相知町大字相知字和田

和田わだの丘陵地にあり、第三紀層の砂岩に、海水の浸食により大小の洞穴がつくられた。洞の窟・鵜戸の岩屋・鵜殿窟・宇土岩屋などとも書く。県指定史跡。

中世、岸岳きしだけ城主波多氏の崇敬するところとなり、ここに三尊が祀られ、洞窟内に平等びようどう院が建立されたが、天文年間(一五三二―五五)竜造寺氏との戦いにより焼失した。多聞天・持国天・十一面観音・大日如来・不動明王・成らずの不動・韋駄天童子などの磨崖仏と多くの石仏が残存する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android