鵜殿城跡(読み)うどのじようあと

日本歴史地名大系 「鵜殿城跡」の解説

鵜殿城跡
うどのじようあと

[現在地名]鵜殿村

熊野川に面した小丘に築かれた城跡。熊野水軍の根拠地として鵜殿氏の築城といわれる。城の規模は東西三三メートル、南北四四メートルで、幅三メートルの土居が残り、尾根には深い堀切が残っている。熊野別当家を祖とする鵜殿氏は、興国二年(一三四一)南朝に忠節を尽し感状を授与された。弘和二年(一三八二)鵜殿高義を含む熊野の神官すべてが北朝に味方したため、同年九月一八日北山の南朝方の軍に攻められ、鵜殿城をめぐり日夜合戦が続いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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