鴻爪(読み)こうそう

精選版 日本国語大辞典 「鴻爪」の意味・読み・例文・類語

こう‐そう ‥サウ【鴻爪】

〘名〙
① 雁(かり)が雪や泥の上にしるす足跡。〔柳貫‐大雪戯詠詩〕
② (鴻(おおとり)は南から渡ってきて、雪に爪跡を付けるが、北に帰るときにはその跡は雪で消えてしまうところから) あとに形の残らないこと。

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普及版 字通 「鴻爪」の読み・字形・画数・意味

【鴻爪】こうそう(さう)

雪上のおおとりの爪あと。再帰の印にするという。宋・軾〔子由(轍)の池(めんち)懐旧に和す〕詩 人生到る處、知んぬ何にか似たる 應(まさ)に飛鴻の泥を踏むに似たるべし 泥上偶然に指爪を留む 鴻飛びなば(なん)ぞ復(ま)た東西を計らん

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