鴫蛤(読み)しぎはまぐり

精選版 日本国語大辞典 「鴫蛤」の意味・読み・例文・類語

しぎ‐はまぐり【鴫蛤】

〘名〙
① (鴫と蛤が争っているうちに、両者とも漁夫に捕えられたという話から) 利を争って、第三者に予期しない利を占められることをいう。漁夫の利。「鷸蚌(いつぼう)争い」を鴫と蛤の争いとして描いた浄瑠璃国性爺合戦」から出た語。
② (鴫の嘴を男、蛤の貝を女にみたてて) 男女密会などをいう。
※雑俳・口よせ草(1736)「相店に鴫蛤のもめが出来」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android