鴟尾神社(読み)とびおじんじや

日本歴史地名大系 「鴟尾神社」の解説

鴟尾神社
とびおじんじや

[現在地名]北浦町三川内

横瀬よこせ山南西麓、川左岸の梅木うめきにある。祭神は大己貴命・少彦名命および大神佐伯惟治霊。社伝によると天文二年(一五三三)勧請。大永七年(一五二七)栂牟礼とがむれ(現大分県佐伯市)城主佐伯権守惟治は豊後大友氏に追われ当地の山中自刃、天文二年鴟尾権現として祀られたという。安政五年(一八五八)写の三川内村前々万控帳(猪股家文書)によれば、社殿は二間×二間半、境内は東西八〇間・南北一二〇間で、証文はないが除地となっていたとある。無銘の刀・脇指がそれぞれ一腰ずつあり、延岡藩主有馬康純によって寄進され研鞘が命じられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android