鳩の秤(読み)はとのはかり

精選版 日本国語大辞典 「鳩の秤」の意味・読み・例文・類語

はと【鳩】 の 秤(はかり)

(「大智度論三五」から) 帝釈天釈迦知恵を計るのに鷹に身をかえて赴き、釈迦のもとに逃げ込んだ鳩をわたすように迫った時、釈迦は自分のももの肉を裂いて秤にかけ、鳩と同量の肉を与え鳩を救ったという故事。転じて、わが身を犠牲にして他に尽くすこと。
私聚百因縁集(1257)二「尸毘大王として鴿(ハト)の秤(ハカリ)に身を懸け」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android