鯉沼九八郎(読み)こいぬま くはちろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鯉沼九八郎」の解説

鯉沼九八郎 こいぬま-くはちろう

1853*-1924 明治-大正時代の自由民権運動家。
嘉永(かえい)5年12月13日生まれ。栃木自由党にはいり,自由民権演説会などで活躍。明治17年政府転覆をめざして爆弾製造中に負傷,のち逮捕された(加波山(かばさん)事件)。出獄後栃木県会議員となった。大正13年12月29日死去。73歳。下野(しもつけ)(栃木県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の鯉沼九八郎の言及

【加波山事件】より

…福島事件に連座した河野広躰,三浦文治ら福島の自由党員は,83年4月釈放されると,福島県令三島通庸(同年10月より栃木県令兼任)の暗殺を計画してその身辺をねらった。一方,栃木県では下都賀郡の自由党員鯉沼九八郎が83年末,政府転覆をめざして爆弾の製造を開始していた。河野らと鯉沼は84年初め,三島暗殺をねらって連携し,2月東京芝の三島邸襲撃を計画したが実現せず,7月には茨城・栃木・群馬各県の自由党員が茨城県の筑波山に集会。…

※「鯉沼九八郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」